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2019年 7月 27日 読解に関して
こんにちは! 明治大学文学部文学科の森優翔です。最近梅雨が明けて、やっと暑くなりましたね。夏も本気を出してきました。皆さんも本気を出していきましょう!
~今回のおテーマ~
今回のテーマは、「夏休みに特に伸ばしたこと」です。あの夏を皆さんと一緒に振り返って、思い出にふけたいと思います。
僕が夏休みに伸ばしたことは、科目になりますが、国語の現代文になります。
現代文は、演習の量によって得点が大きく変わってくる科目です。時間が多くある夏休みですので、時間をしっかりとって演習してみてください。
ただ、演習するときには意識しなければならないことがあります。
それは、「本文としっかり向き合う」ということです。説明します。
現代文の読解を通して大学側が測りたい力は、「目の前にある文章をありのままに理解する力」です。
大学側が皆さんに与えた文章に書いてあることを、皆さんはそのまま大学側に返してあげればいいのです。
例えば、「タピオカを飲むということは、糖質の塊を体内に入れることに変わりはないので、やめた方がいい」という意見が文章に書いてあるとしましょう。この文章を解答用紙に再現するときに大事なことは、自分の意見を付け加えないということです。
皆さんはタピオカは好きでしょうか?僕は好きですが、あれほどの時間とお金はかけたいとは思えません。さて、好きな人は、「美味しいからいいじゃないか」とか「健康とかそういう問題ではなく、別の何かが得られるから飲むのだ」という意見があるでしょう。ただ、そういう自分の意見を論理だてて相手に伝える場は、実際に大学に入ってからになります(レポートなど)。自分の意見を伝えるときにはしっかりとした根拠をもって話さなければなりません。その根拠を見つける一つの手段として、論文を読むという作業があります。その際に、自分の意見を補填できる意見や考えを引用したりするのですが、それらのものを発見する際に適切な読解の力が必要になってきます。
論文の内容は難解ですが、やはりためになる内容ばかりです。普段なら当たり前のことを、「人はこういうふうにに考えるのか!」と知る機会はめったにないですが、現代文読解に沢山取り組んでいく皆さんには、毎日新たな知識を得られる機会が用意されています。
大学に入ってからしばしば思うのですが、あるトピックに関して「君はどう思うの?」と問われることが高校までと比べて圧倒的に増え、だからこそ自分の意見を持っていないと答えられなくて、そういう意味では有意義な時間ではないと思っています。
私は、何かについてディスカッションするのが大好きです。相手の意見を聞いて、さらに自分の意見を高められることほど幸せなことはありません。
ただ、相手に意見を聞いている人としては恐らく、“世界を変えるほどの革新的なアイデア”は求めてはないと思います。それどころか、深く考えすぎて当たり前のことに気づけていない可能性がありますので、通常の意見はそれはそれで価値があります。
ただ、とっさに思いついた考えは、陳腐な意見になりがちです。必要ない意見をいうのもどうかと思います。そのあたりの線引きは難しいですが、大事なことは、しっかり考えることと、自分の意見を持つということです。
ただし、現代文読解の際には自分の意見を述べたいという気持ちは必ず抑えて下さいね!
現代文読解は、大学後に自分の意見を論理だてて説明するために必要ないくつかの力を測っていると思いますし、そう考えるとやらなければという気持ちもわいてくると思います。
最後に、“文字は思考の痕跡”です。皆さんは、現代文読解を通して他人の頭の中を覗いています。
不思議なことだとは思いませんか? この感覚をこの夏存分に味わってくれれば幸いです。
どんどん暑くなってくると思いますので、水分補給だけは忘れずにしてくださいね。
明日のブログは、木田担任助手です! お楽しみに!
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市川駅前校 担任助手 森優翔